今年も暑いっすね…。湿気も温度も日に日に高まってきてたまらんもんがあります。
しかしそんな暑さも漫画で吹き飛ばすのがマンガ好き!(ホンマか)
というわけで夏に読みたい、夏だからこそ読みたい、オススメの漫画をご紹介。
なお前半は「夏らしい漫画」、後半は「ひんやりする漫画」の二本立てでお送りします。
夏らしい漫画
りとうのうみ
まずは表紙からして「夏!」を感じさせてくれる、たかみちさんの「りとうのうみ」。
沖縄の離島の海を舞台に、そこで暮らす少女たちをいきいきと描いた、フルカラー漫画です。
イラスト重視で夏を楽しみたい、という方へ。
子供はわかってあげない
書道部の門司くんと水泳部の朔田さん。二人のひと夏の冒険を描いた、田島列島さんの「子供はわかってあげない」。
ノリのいいボケとツッコミにのせて、軽妙に描かれるボーイ・ミーツ・ガール。
ちょっと暑いけど、読み終わった後に爽やかな風が吹く、そんな漫画です。
Silent Blue
夏と言えば水、水と言えば安堂維子里さん!
というわけで(?)水がテーマの漫画と言えばピカイチ、安堂異子理さんの漫画「Silent Blue」全1巻完結。
隕石が落下した湖にダイビングする女性主人公を描いた、瑞々しいSF漫画です。
のび太の海底鬼岩城
大長編ドラえもんで夏らしい、と言えば「のび太の海底鬼岩城」。
全編のほぼ全てを水中で過ごすという、みずみずしさ(笑)。
もちろん冒険の楽しさは折り紙付き。大長編ドラえもんの中でも1・2を争うおもしろさです。
三つ目がとおる
冒険つながりで、手塚治虫先生の「三つ目がとおる」。
数々の冒険の中には「三つ目族の謎編」「イースター島航海編」など、湖や海を舞台にしたものがあり、夏らしさを満喫できるのでは(く、苦しい…)。
なお高校生になった写楽と和登サンを描く続編、「三つ目黙示録~悪魔王子シャラク~」もあり。
人魚王子
尾崎かおりさんの全1巻完結漫画「人魚王子」。
「アメツキガハラ(前後編)」「ゆきの日」「人魚王子(全3話)」を収録。
「人魚」という存在をを交えて、思春期の少年少女の触れ合いを描く表題作は、夏の青春があふれる良作漫画です。
夏の魔術
田中芳樹さんの原作小説を、ふくやまけいこさんがコミカライズした、「夏の魔術」上下巻。
幻想世界に紛れ込んでしまった青年と少女。二人のひと夏の冒険を、ファンタジックに描きます。
地上の記憶
白山宣之さんの遺作短編集「地上の記憶」。
バラエティ豊かな全5編を収録していますが、その中の「陽子のいる風景」「ちひろ」がオススメ。
前者は社会人の女性、後者は中学生の少女を主体に、それぞれの生活のワンシーンを写実的に描いた漫画。
いずれの漫画も季節は夏ですが、その描かれ方が異なって趣があります。
ひんやりする漫画
伊藤潤二自選傑作集
その作品のアニメ化も決定した、伊藤潤二さんによる自選傑作集・全1巻。
名作「首吊り気球」ほか、やみつきになる作品が満載です。
個人的に好きなのは、SFテイストも含んだ「長い夢」。
有名な「富江」シリーズからも「画家」を収録。夏の伊藤潤二デビューにピッタリな漫画です。
わたしの人形は良い人形
山岸凉子さんの短編漫画より、「わたしの人形は良い人形」。
日本人形にまつわる恐怖を描いた、古典的とも言える怪奇漫画。
しかし今読み返してみると、その古さが逆に新鮮で。怖い。
これを読むと、人形のある部屋で寝るのが怖くなるかも…。
七夕の国
岩明均さんの「七夕の国」。
歴史ロマンを織り込みながら、超能力を発端とした事件とその顛末を描いた、SFモダンホラーです。
ドキドキ・ハラハラしながら、読後は遠い宇宙へ想いを馳せずにはいられない。夏に読みたいホラー作品。全4巻完結。
6番目の殺人
川本貴裕さんの全1巻完結漫画「6番目の殺人」。
とあるアパートに越してきた、幼馴染みの女性二人組。彼女たちが体験する、身も凍るような恐怖が描かれます。
サスペンスでもあり、オカルトホラーでもあり。良い感じに1巻でまとまっている、これぞ夏向きの漫画。
おとろし
カラスヤサトシさん描くホラー・オムニバス「おとろし」。
収録された計24編は、いずれも6ページと短め。ですが、描かれる物語はいずれも粒ぞろいの怖さ・不気味さ。
昔話風な時代物から現代を舞台とした話まで、バラエティ豊かな恐怖を楽しめます。
雪女幻想 みちゆき篇
ひんやり編で再登場。安堂異子理さんの全1巻完結漫画「雪女幻想 みちゆき篇」。
タイトル通り、雪女のはかなくも悲しい恋模様が連作で描かれます。
ホラーではなく、物語のひんやり加減さにより選出させていただきました。
夏は涼しく、冬は凍える一作。
さんかく窓の外側は夜
ヤマシタトモコさんの「さんかく窓の外側は夜」。
「視える」人たちが遭遇する恐怖を描いた、ホラー・オカルト漫画。呪い・心霊と言ったワードが好きな方に。
本記事で紹介した漫画の中でもバツグンの怖さですが、若干BL要素がありますので、苦手な方はご注意を。
でも苦手な人にも読んで欲しいおもしろさがあります。
猫で語る怪異
TONOさんの漫画「猫で語る怪異」。
「実話恐怖体験エッセイコミック」の体ですが、怖い人が少しでも読めるようにと、登場人物をネコに置き換えたそうです。
…っていうか、それ差し引いても怖すぎ!な体験漫画ばかりw。
ひんやりすること請け合いの漫画です。
まとめ
以上、夏に読みたいおすすめの漫画を、夏部門とひんやり部門にわけてご紹介してみました。暑い夏を漫画の楽しさで乗り切りましょう!
コメント