漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダムX-11』―トビア・アロナクス最後の冒険

トビア・アロナクスが還ってきた!『DUST計画』の裏側で進行する、もう一つのクロスボーン・ストーリー。長谷川裕一さんの漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダムX-11』。

『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』全13巻の、サイド・ストーリーとも言うべき物語。2022年2月現在、1巻が刊行中で、全2巻完結予定のようです。

『機動戦士クロスボーン・ガンダムX-11』感想・レビュー

あらすじ

U.C.0170の木星。葬儀船「レクイエム」にて執り行われるのは、カーティス・ロスコの葬儀。そこに乱入したのは、木星の過激派組織『オリンポスの下僕(しもべ)』の暗殺者“薄紅姫(ペイル・ルージュ)”

葬儀が偽装であることを見抜いた組織は、穏健派のリーダーであるカーティスを真に亡き者にせんと、強化人間である彼女を差し向ける。

しかしそれこそがカーティスの狙い。地球圏で進行中の『DUST計画』、その成否に関わらず必ず起こる混乱に乗じて、木星のタカ派が動き出すことを予想。自らを囮にして『オリンポスの下僕』を誘い出す

そして木星の軌道上で戦う、クロスボーン・ガンダムX-11(イレブン)と薄紅姫のX-12(トゥエルブ)。実はカーティスと薄紅姫=イオには、浅からぬ因縁が…?

クロボンのサイド・ストーリー『X-11』

無印『機動戦士クロスボーン・ガンダム』『鋼鉄の7人』と主役を務めてきた少年、トビア・アロナクス。後にカーティス・ロスコと名を変えた彼は、シリーズが『ゴースト』『DUST』と続くにつれサポート的な役回りに。

その彼が再び主役となるのが、本作『機動戦士クロスボーン・ガンダムX-11』。長編ではなく、全2巻(予定)のサイド・ストーリーに位置づけられる物語。

「これは―おれの最後の冒険にまつわる物語だ」

と物語冒頭で語る彼が、『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』の裏で木星の強化人間と戦う姿が描かれます。

しかしカーティス、御年50歳!ガンダムタイプの主役パイロットが50歳、というのはなかなか…(笑)。

強化人間『薄紅姫』とX-12

そのカーティスの前に立ちふさがるのは、木星の強化人間である少女『薄紅姫(ペイルルージュ)』

木星の技術で再開発したクロスボーン・ガンダムX-11を、さらに再設計したX-12(トゥエルブ)を乗機とする彼女。全身のバイオチップとMS各部を連動させて一体化、あたかも自身が「巨人」となったかのようなスムーズな攻撃を繰り出し、X-11に襲いかかります。

その2機が戦う様は、まさに「ガンダムVS美少女」。非常に新鮮かつ斬新なビジュアルなのですが、作者の長谷川裕一さん、これかなり狙ってるよね…(笑)。

『クロボンの原点』感じる物語

その薄紅姫=イオ、彼女自身は記憶していないのですが、実はカーティス=トビアとは過去に数度の出会いを果たしている身。

そして一方のカーティスは、『オリンポスの下僕』に利用されている彼女を娘と重ね合わせ、救ってやりたいと願う。

その過程や過去の描写の中で、カーティスにトビアの姿がオーバーラップするのですが、これが何とも懐かしい…!

初代『クロスボーン・ガンダム』の頃の、真っ直ぐな眼差しを持つ少年が、再び蘇ったかのような爽やかな気持ちに。『クロボンの原点』を感じます

そんなカーティス=トビアは、果たして少女を救うことができるのか?2巻へ続く…。

まとめ

以上、長谷川裕一さんの漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダムX-11』の感想・レビューでした。クロスボーン・ガンダムX-11のシルエットと、カーティス=トビアの真摯な心が、初期の『クロボン』を読んでいるかのような懐かしさを感じさせます。

なおカーティスは『DUST』で幽閉されていたのですが、『ゴースト』からそこに至るまでに彼に何があったのか?も本作で語られます。シリーズを繋ぐミッシングリンクとしても楽しめるでしょう。

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