ブログ書いてるとつくづく感じるんですが、とにかく語彙力・ボキャブラリーが無いな、と。出てくる言葉にバリエーションが少ない。
自分のエモーションを表現したりする時に、もう少し幅の広い表現をしたい、ボキャブラリーを増やしたいわけです。
語彙を増やす、というのは普段から本を読んだりして、地道に自分の知識を蓄積していくしかないとは思うのですが、それが効率良くできれば言うことなし。
そんな気持ちで手にとったのがこちら。学研の「ことば選び辞典」シリーズ。
何冊かあるうちから、「ことばの結びつき辞典」「感情ことば選び辞典」をチョイス。これがコンパクトながら、なかなか有能な辞典でした。
学研「ことば選び辞典」シリーズ
学研「ことば選び辞典」シリーズは、「物書きのため」の辞典として刊行されている辞典。
- ことば選び実用辞典
- 感情ことば選び辞典
- ことばの結びつき辞典
- 美しい日本語選び辞典
- 難読漢字選び辞典
- 漢字の使い分け辞典
- 創作ネーミング辞典
などが刊行されています。
サイズは文庫本を少し縦長にしたぐらいで、片手でパラパラとめくれるコンパクトさ。税抜価格は一冊630円です。
この中でも約10,000語を収録した「ことば選び実用辞典」は、15万部を突破したベストセラーに。
ほか、一回り大きなサイズの「大きな字の〇〇辞典」や、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」とコラボしたバージョンもあります。
感情ことば選び辞典
そんな「ことば選び辞典」シリーズから、私が購入した2冊をご紹介。まずは「感情ことば選び辞典」。
「うまい」「きもち」「ふつう」など、感情と結びついた言葉から選出された約200語について、言い換え語・微妙な違いを持つ関連語などを掲載。
例えば「うれしい」というキーワードなら、
- 有頂天
- 悦楽
- 快哉
- 会心
- 歓喜
- 感激
- 歓心
~などの言葉を収録(上記は一例。実際は29語)。一語一語に意味と例文を掲載しています。
また一部のキーワードについては、
- カタカナ表現(「ハッピー」など)
- やわらか表現(「浮かれる」など)
- オノマトペ(「うきうき」など)
- 関連項目
などを掲載。幅広い範囲の言い換え表現を探すことができます。
例の「うれしい」ならば、「感情ことば選び辞典」を利用して
- 「歓喜」の声を上げる
- 偶然の再会に「驚喜」する
- 思いがけない出来事に「欣喜」する
といった、微細な感情をあらわすことができます。読んでいると、知っていても詳しく意味を知らなかった言葉や、まったく知らない単語に出会ったりして、「語彙力高まってる感」を感じます。
ことばの結びつき辞典
もう一冊、「ことばの結びつき辞典」は「コロケーション」、つまり「決まったことばのつながり」を掲載した辞典。
これだ!という単語が思い浮かんだけど、それにつながる・結びつく言葉が思いつかない。そんな文章の困りごとをアシストします。
例えば「言葉」という単語なら、
- 言葉が過ぎる
- 言葉に甘える
- 言葉に余る
- 言葉を返す
- 言葉を飾る
- 言葉を交わす
- 言葉を継ぐ
- 言葉を尽くす
- 言葉を慎む
- 言葉を濁す
- 言葉を吐く
- 言葉を挟む
といった結びつきを意味・例文を混じえて紹介。より深みのある文章創作の一助となります。「この使い方・結びつきはしらなかった!」と驚く言葉もあり、おもしろい内容です。
パラパラめくって役に立つ辞典
というわけで学研の「ことば選び辞典」シリーズから、「感情ことば選び辞典」と「ことばの結びつき辞典」2冊をご紹介。
この辞典シリーズは、気が向いた時にパラパラっとめくって、適当なところを読んでも勉強になる、というのが良いところ。頭から読み始めるとどうしても息切れしてしまいますが、空いた時間で数項目・数ページ読む、というだけでも楽しく読めるのがいいですね。
これで語彙力アップ!になるかどうかは読み手次第(笑)ですが、手頃な価格・コンパクトさで教養に役立つ辞典。また他のシリーズも読んでみたいものです。