講談社

ドラマ・恋愛

漫画『たそがれたかこ』―素敵な痛々しさが駆け抜ける物語

45歳・バツイチ・子持ちの中年女性の、ささやかにして大胆な冒険。 2017年に完結した入江喜和さんの漫画「たそがれたかこ」を読みました。単行本は講談社BE・LOVEコミックスより全10巻が刊行されています。
ドラマ・恋愛

漫画版『舟を編む』感想―辞書編纂の世界を優しく描くドラマ作品

辞書。学生の頃はあんなに使ってたのに、大人になったらとんと使わなくなったなぁ…。 そんな「辞書」の編纂、そしてそれに関わる人々の人間模様を描くのが「舟を編む(ふねをあむ)」です。 原作は三浦しをんさんの同名小説。コミック版は雲田はるこさんが...
ドラマ・恋愛

漫画『はじめアルゴリズム』感想―世界は数学で出来ている

数学、というものから縁遠い人生を送ってきた私。 そんな私が、「数学を肌で感じる」ことができた漫画がこちら。 三原和人さんの漫画「はじめアルゴリズム」。老数学者が離島で出会った、数学が大好きな天才少年の成長物語です。
SF漫画

漫画『我らコンタクティ』感想―手作りロケットは宇宙を目指す

森田るいさんの「我らコンタクティ」。個人によるロケット開発で宇宙とのコンタクトに臨む男女をコミカルに描く、全1巻のストーリー漫画です。 作者の森田るいさんは、2013年に講談社アフタヌーンの四季賞を受賞した漫画家さん。本作「我らコンタクティ...
SF漫画

漫画『涙雨とセレナーデ』感想―明治時代にタイムスリップした女子高生のラブロマンス

突然、明治40年にタイムスリップした女子高生。 そこで出会ったのは自分そっくりな女性と、憂いの表情を浮かべる青年―。 河内遙さんの『涙雨とセレナーデ』。しっとり恋愛にSF要素をミックスした、タイムスリップ・ロマンス。意外な冒険もあり、見どこ...
SF漫画

漫画『五佰年BOX(いほとせボックス)』感想―過去に繋がる不思議な箱の秘密

不思議な箱で過去に干渉してしまった青年は、変わってしまった世界を元に戻すことができるのか―? 講談社イブニング連載、宮尾行巳さんの漫画「五佰年BOX」1巻を読みました。「五佰年」は「ごひゃくねん」ではなく「いほとせ」と読みます。 和洋中問わ...
ドラマ・恋愛

漫画『アイアンバディ』感想―二足歩行ロボットに賭ける技術者の情熱!

リアルに描かれるロボット開発ベンチャーの最前線。 二足歩行ロボット「ロビンソン」は、果たしてエベレストの頂上に立てるのか? 全4巻で完結となった漫画「アイアンバディ」を読みました。 二足歩行ロボットの開発やロボット・ベンチャーの在り方を描い...
ゲーム・ギャンブル漫画

将棋漫画『王狩』感想―盤上を駆ける少年少女たちの戦い

2017年6月26日、プロ棋士・藤井聡太四段が前人未到の公式戦29連勝を成し遂げました。私も当日の様子を見ましたが、その落ち着きぶりはとても14歳には見えず。 しかし記者会見のうつ伏せがちな様子から、藤井四段がまだ「少年」であることも感じま...
ドラマ・恋愛

漫画『雪の峠・剣の舞』―これは戦でござる…!異色の時代劇2編

時代劇・歴史ものの良いところ。それはいつの時代に読んでも、色あせないおもしろさがあること。というわけで今回ご紹介するのは、岩明均さんの漫画単行本「雪の峠・剣の舞」。 岩明均さんと言えば「寄生獣」「ヒストリエ」「七夕の国」と、数多くの長編漫画...
ファンタジー漫画

マンガ版『ゼルダの伝説』感想―石ノ森章太郎描くリンクの旅

石ノ森章太郎(旧ペンネーム:石森章太郎)さんと言えば、手塚治虫さん・藤子不二雄さんらと並んで一時代を築いた、大御所の漫画家さん。 『サイボーグ009』『仮面ライダー』『幻魔大戦』『人造人間キカイダー』と、著名な作品を挙げれば枚挙にいとまがあ...
ドラマ・恋愛

漫画『ちづかマップ』感想ーおでかけしたくなる!街歩き漫画

地図を握ったら、街へ飛び出せ!そこにはきっと、見たことのない風景がある。 衿沢世衣子さんのポップな雰囲気が存分に楽しめる街歩き漫画、「ちづかマップ」です。 地図を片手に、今にもこちらに向かって駆け出してきそうな女の子が、主人公の鹿子木ちづか...
ドラマ・恋愛

漫画『海月と私』感想―ほっこり旅館コメディ、からまさかの展開へ…!

いや、これは隠れた名作漫画だと思うのですよ。麻生みことさんの『海月と私』全4巻。 青空のもと、爽やかに仕事をする板さんと女性。二人は恋人ではなく、雇い主と従業員という関係。しかしそこには、ちょっとした秘密が…?
スポーツ漫画

漫画『のぼる小寺さん』感想―金髪女子高生が見せるボルダリング魂

全4巻で完結、珈琲さん描くボルダリング漫画「のぼる小寺さん」を読みました。「小寺さん」は「こでらさん」ではなく「こてらさん」です。 汗を滴らせながら、ひたすら上を目指す金髪少女が小寺さん。ちなみに金髪は漫画的な比喩表現ではなく、ホントの金髪...
その他

エッセイコミック『僕が私になるために』感想―タイで男性から女性になった作者の体験記

これはスゴイ漫画だ…!漫画「僕が私になるために」。 本作は性同一性障害である作者・平沢ゆうな氏自身が、タイで性別適合手術を受ける過程とその後を描いた漫画です。講談社・モーニングKCより全1巻が刊行。
SF漫画

漫画『宇宙のプロフィル』感想―バラエティ豊かな本格SFオムニバス

これは良質なSF漫画!SFオムニバス「宇宙のプロフィル」を読みました。講談社ヤングマガジンコミックスより全1巻で刊行されています。 作者の「こがたくう」さんは本作がデビュー作だそうです。お名前は「こがた・くう」さん?それとも「こが・たくう」...
コメディ漫画

漫画『ハルロック』―電子工作が世の中をやんわり救う!ライトな理系コメディ

西餅(にしもち)さん描く「ハルロック」。電子工作が大好きな女子大生が主人公のコメディです。講談社モーニング誌に2014~2015年にかけて連載。全4巻完結済みです。 ちょっと眉毛に特徴のある主人公・ハル。左手に持っているのは…半田ごて?半田...
コメディ漫画

漫画『決してマネしないでください。』感想―マネするなよ!絶対にだぞ!

漫画を読まない人にも、「これ面白いよ!」と勧めたくなる漫画があります。この「決してマネしないでください。」もそんな漫画の一つ。 作者は蛇蔵氏。「日本人の知らない日本語」の作者さん、と言えばピン!とくる方もいるのでは。「決してマネしないでくだ...
コメディ漫画

漫画『眼鏡橋華子の見立て』感想―和服美人のあふれすぎるメガネ愛

弊ブログでも紹介したコミックエッセイ「ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました」を書かれた松本救助さん。同書のプロフィールにて「、ブタとメガネとおいしいお酒」が大好き、と書かれていました。 その松本さんが好きな「眼鏡」にスポットを当てた...
アクション・格闘技漫画

漫画『ザ・ファブル』感想―もし「伝説の殺し屋」が1年の休暇を取ったら?

仕事を休んで、一年間大阪で普通に暮らせ―。 そんな変わった命令を受けた伝説の殺し屋を描く「ザ・ファブル」。笑いと緊張が交差し、絶妙に同居した漫画です。 作者は南勝久さんで、連載は講談社ヤングマガジン。単行本22巻にて第一部が終了、ひとまずの...
スポーツ漫画

漫画『明日のない空』感想―ハンドボールと下町の青春!

ハンドボール。ヨーロッパでは人気がありますが、日本ではどちらかと言えば、マイナーな部類に入るスポーツ(関係者の方、ごめんなさい)。 私も中学か高校の体育の授業で数回プレイしたぐらいで、サッカーや野球にくらべるとほとんど経験がありません。 本...