一気読みしたい!完結済みのおすすめ漫画(全6巻以上)

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完結済みの面白い漫画から、おすすめ作品をご紹介。本記事では全6巻以上で完結済みの漫画を掲載しています。

全1~全5巻完結の漫画は別記事にて紹介していますので、少数巻でサクッと完結している漫画をお探しの方は、こちらもどうぞ。

完結済み漫画リスト

からくりサーカス

藤田和日郎さんの「からくりサーカス」、全43巻完結。人類を滅ぼさんとする自動人形(オートマータ)軍団と、それに対抗できる唯一の手段・懸糸傀儡(けんしくぐつ)を操る長命の人形遣いたち。その熾烈な戦いを描く、バイオレンス・アクション。

序盤は少年・勝、彼を守る謎の美女・しろがね、拳法青年・鳴海の三人が、勝の命を狙う暗殺者たちと戦う様子が描かれます。しかし物語は途中から、サーカス一座と旅をする勝・しろがね組と、オートマータ達との過酷な戦いに身を投じる鳴海の、2ルートに分岐。

オートマータ誕生の謎を交えながら二つの物語が複雑に入り混じり、しろがねと鳴海の悲しい愛、そしてひ弱な勝が真の男になっていく様を経て、やがて壮絶な最終決戦へ。物語の随所に張り巡らされた糸が大きな束となって、怒涛の展開を見せる終盤は、鳥肌の立つおもしろさが。

全43巻という長さながら、終盤まで尻すぼみすることなく、むしろ一気に加速・爆発する勢いを持つ「からくりサーカス」。とにかく物語全体にスピード感があり、熱い!主人公三人はじめ、彼らを取り巻くキャラクター、そして敵にさえ、読者を引きつける魅力があり、一気読み必至。個人的に藤田和日郎作品で一番好きな作品です。

1518! イチゴーイチハチ!

相田裕さんの「1518! イチゴーイチハチ!」全7巻。進学系と情報スポーツ系を併せ持つ私立高を舞台に、生徒会の活動を通して15歳から18歳の成長を描く、学園マンガ。

学園マンガ、と言っても従来のそれとは大きく毛色の違う内容。自主性と気概に満ち溢れた生徒たちが、自らの行動によって学生生活を充実させていく様が丁寧に描かれ、読んでいて驚きと心地よさを感じます。

その中でも注目は主人公の一人、ケガで野球を断念した新一年生・公志朗の成長。ちょっと甘酸っぱい展開も交えながら、彼が全7巻の中でどのような変化を遂げていくか、をご覧いただきたい。

本作は残念ながら、いわゆる「打ち切り」により全7巻という形になりました。が、その完成度の高さはファンの中で高評価を得ています(Amazonレビューやツイッターをのぞいてみてください)。それぞれの巻で一区切りが付く形式なので是非、1巻だけでも手にとってみてください。オススメです。

魔法使いの娘

那州雪絵さんの「魔法使いの娘」全8巻。最強の陰陽師・無山の義娘である主人公・初音が、無山の弟子・兵吾、無山の式神・小八汰とともに、オカルティックな事件に巻き込まれていく…というオカルト・ホラー漫画。

那州雪絵さんのカラッとした絵柄が読みやすく、しかし怖いところはしっかり怖い。ホラー漫画としてのシンプルな怖さがある作品。単話で完結するオカルト案件を重ねながら、終盤では初音の生い立ちが深く関わる怒涛の展開へ。

しっかり立ったキャラクターと読み応えのある物語。ホラー漫画としてもストーリー漫画としても、充実している作品です。グロ描写はほぼ無いので、苦手な方にもオススメ。

魔法使いの娘ニ非ズ

同じく那州雪絵さんの、「魔法使いの娘ニ非ズ」全7巻。前作「魔法使いの娘」の正統な続編です。少し大人になった初音と、そのパートナーとなった兵吾を軸に展開される物語。今作では初音自身が陰陽師となって、オカルト案件に関わっていきます。

「魔法使いの娘」と比べるとよくわかるのですが、絵柄はより洗練され、そして怖い話はさらに!恐ろしく、全体的にクオリティがアップ。那州雪絵さんの絵柄は、どちらかというとシンプル・あっさり目。しかししっかりとホラー漫画しているのは、巧みな物語構成によるもの。グロに頼らない内容も素晴らしい。

6巻ぐらいまでゆるゆると進むストーリーも、最終7巻で急展開。見事大団円を迎えました。単話のホラー漫画としても、長編ストーリー漫画としても、絶対的なおもしろさのある作品。超オススメ。

寄生獣

岩明均さんの「寄生獣」全10巻。人間の頭部と同化し人間を捕食する、寄生生物の恐怖を描くホラー・ストーリー。主人公の高校生・泉新一は、手違いで右手と同化してしまった寄生生物「ミギー」と、奇妙な共同生活を送ることに。しかし彼らを寄生生物達は敵とみなして―。

今でこそ「ヒストリエ」などで人気を博している岩明均さんですが、「寄生獣」連載当時は決してウマイとはいえない絵柄。しかし生物の頂点に立つ人間を捕食する新生物という設定、そしてそこから「人間」そのものを描き出す物語に、当時の読者たちは絵柄以上の魅力を感じるようになりました。

頭部が変形して刃物状になり、高速で攻撃を繰り出すという、寄生生物の戦い方も斬新。それまでの漫画には無かった、迫力ある戦闘シーンも見ものです。ショッキングな描写もあるので、決して万人におすすめの漫画ではありません。しかし勇気を持って読んでみると、きっとそのおもしろさの虜になるでしょう。

機動警察パトレイバー

ゆうきまさみさんの「機動警察パトレイバー」全22巻。「レイバー」と呼ばれる、全高数メートルの搭乗型ロボットが労働力として活躍する近未来。増加した「レイバー犯罪」に対抗するべく設置された、警視庁特車二課の活躍を描くSFロボット漫画。メディアミックス作品ですが、内容はアニメのコミカライズではなくオリジナルです。

漫画版で主に描かれるのは、警視庁特車二課 VS 謎の黒いレイバー「グリフォン」との戦い。女性主人公・泉野明をはじめとするユニークな特車二課の面々のみならず、グリフォンを開発した企業「シャフト」側にも、「悪の魅力」を感じるところがおもしろい。

しかし今から振り返ると、二十数年前に「巨大ロボットもの」漫画が三大少年誌である週刊少年サンデーで長期連載されていた、というのは興味深い事実。それはパトレイバーというコンテンツの持つポテンシャルに加え、作者・ゆうきまさみ氏の卓越したセンスによる部分が大きいと思われます。少年誌掲載とは思えない「社会的」な表現も見どころ。現在でも色あせない、SFロボット漫画の名作です。

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それでも町は廻っている

石黒正数さんの「それでも町は廻っている」、通称「それ町」。一見アホに見えるが実は鋭い?自称・メイド兼探偵の女子高生・嵐山歩鳥。彼女が友人や町の住人らと繰り広げる日常的コメディ、2017年2月に最終巻が刊行され、全16巻完結となりました。

笑いあり、ミステリーあり、笑いあり、SFあり、笑いあり、の、基本一話完結形式。あれ、笑いばっかりやないか。いや、「ギャグ漫画」っていうのとは、ちょっと違うと思うんですが、歩鳥のボケっぷりについつい笑ってしまうんです。

でもこの漫画を読んで感じるのは、作者・石黒正数さんの観察眼の鋭さ。日常を斜めに見て、それをユニークな物語に転化する、その手腕がスゴイ。特に「小学生あるある」的な話を書かせたらピカイチですね。時折ハッとさせられる表現が織り込まれてくるので、気が抜けない。そんな空気に浸っているうちに、気づくと「それ町」の雰囲気から抜け出せなくなっている、心地よい漫画です。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN

初代ガンダムのキャラクターデザイン等を担当した安彦良和氏。漫画家としても多くの作品を輩出している同氏自らがコミカライズした「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」全24巻。とにかく絵がめちゃくちゃウマイ。その美麗さはガンダム漫画、いや全漫画の中でもトップクラスと言っていいでしょう。

漫画版のストーリーは、アニメ版の「機動戦士ガンダム」に基本準拠しながらも、若干の構成変更やオリジナル要素が加えられており、アニメを全部見た人でも新鮮に読めるでしょう。特に「キャスバル」が「シャア」になるまでの過程、開戦前の連邦とジオンの緊張感、そして若きザビ家の面々の様子など、アニメでは描かれなかった部分が詳細に語られ、ファン必見です。

なお一年戦争を描く本編ストーリーは、23巻までで完結。24巻では特別編として、短編6作が収録されています。これがまた初代ガンダムファンならば感涙の内容。ガンダムはアニメで見たからいいよ、という方にも、24巻だけは読んでほしいところ。

猫のお寺の知恩さん

オジロマコトさんの「猫のお寺の知恩さん」全9巻。田舎のお寺に下宿する新高校一年生・源と、年上の従姉妹・知恩(19)さん。犬・猫に囲まれた二人の同居生活(※祖母も同居)と友人たちとの交流が、一年間を通して描かれます。

何と言っても、ヒロイン・知恩さんの造詣が素晴らしい、太眉でちょっとふっくら肉感的。おっとり、少しドジっ娘な部分もありながら、その胸の内にはしっかり芯がある。読んでいるうちに、知恩さんの何気ない仕種から、目が離せなくなってきます。

年頃男女の同居ということで、お約束のラッキーハプニングもあり。血の繋がりが無い源と知恩さんの、関係性の変化も見どころ。セリフを多用せず、風景や人物の表情で読者の想像に訴えかける、オジロマコトさんの描写方法が秀逸。ビジュアルからいろいろと深読みするのも、本作の楽しみのひとつ。読んでいて心が安らぐ、田舎の朴訥とした雰囲気も魅力的です。

ファンタジウム

杉本亜未さんの「ファンタジウム」全9巻。「難読症(ディスレクシア)」を持つ天才少年マジシャン・長見良が、亡き師匠の孫である会社員・北條とともに、マジック・芸能界で活躍していく、というストーリー。

芸能の世界の表裏を、華やかなマジックを絡めながら描いた作品。途中、作者の病気療養などもあり長期休載、および掲載誌の変更などがありましたが、無事完結してくれました。

良はハンデを持っているのですが、それを感じさせない天才的なマジックを披露することで、読者にとってはむしろ「ヒーロー」的。しかし難読症を持つが故に孤独だった彼。その世界が多くの人の心に触れ、少しずつ広がっていくさまが、じわじわと心に染み渡ります。華やかさの裏側で展開されるドラマが読ませる、異色のマジック漫画。

プリンセスメゾン

池辺葵さんの「プリンセスメゾン」全6巻。年収200万円台でマンション購入を目指す女性居酒屋店員・沼ちゃんと、マンションギャラリー社員たちの交流を、「住まいと女性」の群像劇を織り交ぜて描くドラマ。

若くしていろいろと背負った主人公・沼ちゃんが、「自分だけの家」に抱く思い。果たして彼女は理想の家に巡り合うことができるのか?

…というメイン・ストーリーももちろん気になるのですが、個人的に「プリンセスメゾン」で印象に残っているのは、沼ちゃんとマンションギャラリーの社員たちの、心温まる交流。特に女性社員・要さんとは、客・売り手の垣根を超えた友情を育むことに。この二人の心の結びつきが、ただひたすら素敵。

「おひとりさま」女性の人生観やライフスタイルを、人物の表情や仕種、時に風景を絡めて描く池辺葵さんの手法も、素晴らしい。コマ・ページから滲み出る感情を掴み取るという、漫画ならではの醍醐味が存分に味わえます。

恋情デスペラード

アントンシクさんの「恋情デスペラード」全6巻。西部劇と時代劇を足したような架空世界で、流れの女性剣士・紋子が日本一の夫に出会うために旅をする、というアクション・コメディ。

とにかく主人公・紋子のキャラクターが魅力的すぎる!カワイイ顔にムッチリボディ。「ござんす」口調で大食漢。イケメンにめっぽう弱く惚れやすい。そんな彼女ですが、実は男女の「あれやこれや」にはとんと無知という、ウブなやつ。

しかしひとたび長ドスを抜けば閃光一閃、襲いかかる有象無象を滅多斬り。ピンチになると、右腕の義手に仕込んだガントレットが容赦なく火を吹く。これがカッコイイ!見得を切る紋子の姿にシビレます。

そんな破天荒な紋子のアクションシーンと、アントンシクさんのポップな絵柄、巧みなストーリー運びが程よく絡み合って、どっぷり浸かれる冒険世界が構築されているのが「恋情デスペラード」の魅力。元気なキャラクターが暴れまわる愉快な冒険活劇です。

新世紀エヴァンゲリオン

全14巻というそこまで多くない巻数。しかし完結までに足掛け18年を費やした、貞本義行さんの「新世紀エヴァンゲリオン」。未完のままで終わるかも?と思いましたが、無事完結しました。

未知の生命体「使徒」と戦う、人類の切り札である人造人間エヴァンゲリオン。そしてそれに乗り込む14歳の少年少女たちを描いたSF漫画。序盤はテレビ版ベース、後半は旧劇場版ベースのオリジナルストーリーです。

20~21世紀を代表する作品となったエヴァンゲリオン。アニメ版はいまだ真の完結を見ていませんが、その一つの完成形である貞本義行版。アニメを全部見たという方も漫画を通して読むと、また違う面白さを感じることができるのでは。何よりキャラクターデザインを担当した貞本氏みずからのコミカライズということで、納得のクオリティ。漫画作品としてもシンプルにおもしろい。

ヨルムンガンド

高橋慶太郎さんの「ヨルムンガンド」全11巻。世界を股にかける武器商人・ココと、武器を憎む少年兵・ヨナ、そしてココを守る私兵たちを描いた漫画。武器商人が主役という一風変わった設定を持つ、ミリタリー色の強い作品です。

リアルな軍事描写や傭兵たちの戦闘シーンは、マニア心をくすぐること請け合い。反面、「ココと愉快な仲間たち」のコミカルな掛け合いに、ついつい頬がゆるみます。

好きなキャラクターはバルメとアール。ココのチームじゃないけどチェキータとか、敵側であるブックマンとかもいい味出してる、って感じで、登場するキャラクターについつい愛着が沸いてしまうのも、この漫画の魅力です。

アフター0

豊富な科学知識によって描かれたリアルな、しかしなじみやすいかわいいキャラクターで読みやすいSFオムニバス作品、岡崎二郎さんの「アフター0」。全10巻以外に「アフター0 Neo」全2巻もあり。

どこを切っても、どこから読んでも面白い、SF漫画界の金太郎飴。3・4巻のみ連作短編の形式を取っていますが、それ以外はどの巻のどの話を読んでも無問題。安定のおもしろさとクオリティを味わうことができるでしょう。

おすすめは5巻収録の「あの世の方程式」。「あの世」が存在しないことを理論的に証明しようとした僧侶が迎えた結末は?他、おもしろい短編が目白押しです。

火の鳥

代表作を挙げれば数限りない、手塚治虫先生のライフワークとも言えるべき作品「火の鳥」。古代から未来まで、不死の生命体「火の鳥」と、それに関わる人間たちの姿が描かれます。

未完の作品ではありますが、各編自体はそれぞれ完結しているので、あまり気にならないのではないでしょうか。個人的には「生命編」と「異形編」が大好きです。

なお「火の鳥」の電子版は、講談社から発売されている「手塚治虫文庫全集版」と「手塚プロダクション版」の、2種類が刊行されています

女子攻兵

松本次郎さんの「女子攻兵」全7巻。異次元に移住し、独立派と連合軍に別れた人類が、巨大人型兵器「女子攻兵」に搭乗して戦う世界。女子攻兵乗りのタキガワは、異常をきたした機体と戦闘中、「ツキコ」と名乗る謎の存在からメールを受け取り…というSF漫画。

巨大ロボットの風貌が女子高生で、その頭部には人間が搭乗していて、そして凄惨な戦いを繰り広げて…と、ありとあらゆることが少しずつ狂っている世界。命令により、仲間とともにツキコを追うタキガワは、正気と狂気が入り混じったその世界で何を見るのか?

読んでいるうちに読み手の感覚もおかしくなりそうな、唯一無二の世界観を持つ作品。最終7巻は驚愕の展開で「あれ、自分は今、何の漫画読んでるの?」と不思議な感覚に。度肝を抜かれます。

少女終末旅行

つくみずさんの「少女終末旅行」全6巻。生物がほぼ死に絶えた終末世界。チトとユーリの二人の少女が半装軌車・ケッテンクラートに乗って、多層構造都市をひたすら上へ、上へと目指す様子が描かれます。

女の子二人のゆるい旅。しかしその背景にあるのは、確実にそこが「世界の終わり」であることを感じずにはいられない、静寂さ。その雰囲気や周囲の風景から、世界で何が起こったのか、を想像せざるを得ないSF感が印象的。

チトとユーリのちょっと間の抜けた掛け合いから生まれる、ほのかな笑い。それと対象的な、作品全体に漂う張り詰めた冷たい空気。果たして二人が行き着く場所はどこなのか。終末世界の雰囲気をひたすら味わい尽くせ。

狼の口 ヴォルフスムント

舞台は14世紀初頭のアルプス。イタリアへと続く難攻不落の関所「狼の口」を治めるのは、冷酷な代官・ヴォルフラム。

関所を超えようとする人間を容赦なく痛めつけるヴォルフラムと、「狼の口」を落とさんとする民衆。その緊迫にして凄惨な戦いを描く、久慈光久さんの「狼の口 ヴォルフスムント」全8巻。

第一話でいきなりヒロインが断頭されるという、ショッキングな出だし。歴史もの・合戦ものが好きな方におすすめしたい…のですが、なかなか痛そうな描写も多々あるので、耐性の無い方はそれなりの覚悟を持ってどうぞ。

後半の城塞戦は圧巻。命がけの民衆達は、果たして圧政者・ヴォルフラムを討ち取ることができるのか?迫力の描写に思わず息を呑むこと必至。

Jドリーム

無印14巻、「飛翔編」全10巻、「完全燃焼編」全8巻の計32巻から成る、塀内夏子さんの「Jドリーム」シリーズ。天才的なサッカーセンスを持つ少年・赤星鷹を中心に、Jリーグから世界を目指す日本サッカーの戦いが描かれます。

おすすめは「飛翔編」。A代表を描いた無印Jドリームから一転、若手中心のユース日本代表がワールドユースで世界を席巻する活躍を見せるのですが、これが実にフレッシュ。さわやか~な気持ちになります。

このJドリームは、必殺技などが登場しない、リアル志向なサッカー漫画。それだけにテレビで代表戦を見るだけでは知り得ない、代表の苦労・苦悩、スポーツ選手の生き様が伝わってきます。迫真の闘いが、Jドリームにはある。

鉄風

太田モアレさんの「鉄風」全8巻。「私は充実している人間を許さない」―天賦の才能を持つがゆえに「まっすぐ歪んだ」心を持つ長身女子高生・石堂夏央。同じく天才的な格闘センスを持つ少女・馬渡ゆず子を打ちのめすために、彼女は総合格闘の門を叩く。

女子高生中心の格闘漫画、というとライトな雰囲気を想像してしまいますが、これが予想外に本格格闘技を描いた漫画。また「女子格(女子格闘技)」の世界についても一歩踏み込んだ内容で、従来の格闘技漫画とは一線を画しています。

途中、長期間の休載をはさみましたが、無事に完結。話の膨らみ、伏線を回収できなかった部分もありますが、個人的には満足しました。どうやっても感情移入のできない主人公・夏央のキャラクターが、いい味だしてます。

日本沈没

小松左京氏の原作をコミカライズしたSFコミック、一色登希彦さんの「日本沈没」全15巻。一級品の腕を持つ潜水艇操縦士・小野寺と、女性レスキュー隊員・阿部、異端の地球物理学者・田所らを中心に、沈没していく日本を様々な角度から描くSF大作です。

日本近辺の深海で起こる変異や、自然災害の脅威などの、スケールの大きい描写。災害現場で描かれる緊迫のレスキューシーン。そして高度な政治的判断を迫られる政府と時の総理など。ミクロな視点でもマクロな視点でも、手に汗握る物語が描かれます。

沈みゆく日本。その時を人々はどのように迎えるのか?これも一度読み始めると止まらない漫画。読み応えがあります。

銀と金

裏社会のフィクサーである平井銀二と、彼に目をかけられた青年・森田鉄雄の活躍を描く漫画「銀と金」全11巻。カイジ以前、アカギと同時期に連載されていた福本伸行さんの隠れた名作。

一つのテーマを延々描くのではなく、「裏麻雀」「要人警護」など、様々なシチュエーションで物語が展開。そのどれもに手に汗握るスリリングな展開が用意されています。

しかし熱いのはやはり、福本作品の醍醐味「駆け引き」。命を貼った頭脳合戦は痺れるおもしろさ。ちなみにこれも未完の漫画ですが、あまり気にならないつくり。オススメです。

スピリットサークル

水上悟志さんの「スピリットサークル」全6巻。謎の転校生に「あんたには あと7回 死んでもらうわよ」と攻撃される中学生男子。何やら彼女とは、「過去生」で因縁がある様子。過去世界での二人の足跡をたどりながら、因縁が徐々に紐解かれ、やがて迎える最終決戦―という転生ものSF漫画。

古代エジプト風・江戸時代・別次元の世界など、バリエーション豊かな過去生がおもしろい。そしてその緻密な積み上げが盛り上げる終盤は見応えあり。水上悟志作品らしい伏線の散りばめ方もお見事。全6巻という手頃な巻数ながら、絶妙な読後感を与えてくれます。

聲の形

大今良時さんの「聲の形(こえのかたち)」全7巻。小学生の時に、聴覚障害のある転校生をいじめた主人公。彼女が転校した後、自身もいじめられる立場に。そして高校生になり再会した二人は…という、障害を物語の中心に据えた異色の漫画。

いじめた人間といじめられた人間は、果たして恋愛関係になるのか?など、なかなかセンシティブな内容をはらんではいるのですが、難しいテーマに真っ向から挑んだ意欲作。100人読んだら100通りの感想が返ってきそうな内容で、読んだあとに誰かと語り合いたくなる漫画です。

まとめ

以上、完結済みのおすすめ漫画の紹介でした。おやすみの日に一気買い・一気読みするも良し。一冊ずつ、じっくりと読み込むも良し。お好みのスタイルでお楽しみください。

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