漫画感想・レビュー

ドラマ・恋愛

漫画レビュー『リウーを待ちながら』地方都市を襲うアウトブレイク!

地方都市を突如襲った、未曾有のアウトブレイク。そこで生きる人々、そして死にゆく人々が見るものは―?朱戸アオさんの『リウーを待ちながら』全3巻。アウトブレイクの恐怖を現場で奔走する医師たちを中心に描く、緊迫の医療サスペンス漫画です。以下、『リ...
SF漫画

漫画レビュー『女子攻兵』女子高生型巨大機動兵器の狂気の闘い!

「女子高生」じゃなくて「女子工兵」でもなくて『女子攻兵(じょしこうへい)』。見た目「JKそのもの」な巨大機動兵器が異次元で迫真の戦いを繰り広げる、異色にして狂気のSF漫画です。作者は松本次郎さんで、単行本は新潮社バンチコミックスより刊行。全...
SF漫画

漫画レビュー『少女終末旅行』二人の少女が旅する静寂な終末世界

"つくみず"さんの漫画『少女終末旅行』。少女二人が終末世界を旅する様子が、ただひたすら、淡々と描かれます。2017年にアニメ化もされた本作。連載は新潮社のWebメディア「くらげバンチ」で、全6巻完結済み。以下、『少女終末旅行』の主なあらすじ...
ミステリー・サスペンス漫画

漫画『ホテル探偵DOLL』感想―ゴルゴ13と共演した女ホテル探偵

さいとう・たかを先生と言えば、やはり世界を股にかけるスナイパーを描く『ゴルゴ13』のイメージがあります。そんなゴルゴと「共演したことのある女探偵」を描いたのがこちら。『ホテル探偵DOLL(ドール)』です。パッツン前髪の魅力的なショートカット...
アクション・格闘技漫画

漫画レビュー『からくりサーカス』自動人形から人類を救え!ホラー・アクション

その迫力が、ドラマティックなストーリーが、ページをめくる手を止めさせない!藤田和日郎さんのアクション漫画『からくりサーカス』。ボリュームのある大長編漫画ですが、読み始めると止まらないおもしろさのある、激アツな作品です。連載は小学館の漫画雑誌...
ドラマ・恋愛

漫画『ラーメン食いてぇ!』感想―ラーメンへの飽くなき執念が起こす奇跡

ラーメンという食べ物ほど、シビアなものはないんじゃないか。常々そう思っています。特にラーメン屋さんのラーメン。バランスが整っている時はいいけれど、それが少しでも崩れると、あっという間に人気がなくなってしまう。高級料理ならいざしらず、一般人の...
その他

横山裕一『トラベル』感想―無言・無音でひたすら描かれる列車の旅

このクセになる感覚は何だ…!横山裕一さんの「トラベル」。男三人の電車旅を無言・無音でひたすら描く漫画です。発行はイースト・プレスで全1巻。カバー絵に描かれているような、楕円形の丸顔・鋭い目をした男たち「しか」出てこない、シュールな漫画です。...
ドラマ・恋愛

漫画レビュー『解体屋ゲン』壊すだけが解体じゃない!「こわし屋」の破壊と創造

壊すだけが解体業じゃない!壊したあとにこそ、創り上げられるものがある。職業・解体屋を主人公に据えた異色の漫画『解体屋ゲン』。筋の通った大男・ゲンとその仲間たち、建築物の解体をするプロフェッショナルの生きざまが、彼らの携わる仕事を通して熱く描...
スポーツ漫画

ワールドユースの頂点へ!サッカー漫画『Jドリーム 飛翔編』感想

これまでに読んだスポーツ漫画の中で、個人的にナンバー1の作品。塀内夏子さんのサッカー漫画『Jドリーム』。3シリーズあるのですが、その中で『飛翔編』が一番好きです。プロサッカーが舞台の『Jドリーム』において、『飛翔編』は若手中心のユース大会を...
SF漫画

漫画『サマータイムレンダ』感想―離島を侵食する「影」の恐怖!SFサスペンス

「ひと夏の離島サスペンス」、という触れ込みの漫画「サマータイムレンダ」。読んでみると、「SF+サスペンス+ホラー+ミステリー」に「青春+恋愛」をぶっこんだ、ワクワク・ドキドキの止まらない漫画だった…!「サマータイムレンダ」の作者は田中靖規さ...
ミステリー・サスペンス漫画

漫画『Op -オプ- 夜明至の色のない日々』感想―大人の色香漂う保険サスペンス

バツイチ・38歳・フリーの保険調査員。ある日持ち込まれた仕事は、銃の暴発事故の調査。と、未成年の保護?保険にまつわる事件を描くミステリー・サスペンス、ヨネダコウさん描く「Op -オプ- 夜明至の色のない日々」1巻を読みました。カバーの人物は...
コメディ漫画

漫画『玉キック』感想―女探偵+オカルトのちょいエロ・コメディ

美人だけどゲスい!女探偵が、謎のWebカメラを従えて難事件を見事解決?するオカルト・コメディ「玉キック」。待望の第1巻を読みました。原作は「怪物王女」の光永康則さん、作画は「まじカライズ」のいのまるさん。連載は少年画報社「アワーズGH」です...
SF漫画

漫画『放浪世界』感想―SF『虚無をゆく』ほかバラエティ豊かな短編集

『惑星のさみだれ』『スピリットサークル』など、魅力的な漫画を輩出し続ける漫画家・水上悟志さん。2017年末に発表されたSF短編『虚無をゆく』が話題となりましたが、同作を収録した短編集『放浪世界』がリリースされました。SF作品『虚無をゆく』に...
SF漫画

漫画レビュー『アップルシード』未完の傑作!士郎正宗のSFポリス・アクション

漫画家・士郎正宗(しろう・まさむね)さん。アニメ・実写映画化された『攻殻機動隊』で、その名を知る方も多いでしょう。『アップルシード(APPLE SEED)』は、それ以前に発表されたSFアクション漫画。士郎正宗の名を世に知らしめた作品です。第...
ドラマ・恋愛

漫画『WHITE NOTE PAD』感想―歳の差男女の精神入れ替わり。その結末は

心と体が入れ替わることによって物語がはじまる「入れ替わりもの」。古くは「転校生」、近年では話題になった「君の名は。」など、小説・映像・漫画問わず定番のジャンルです。そんな作品の多くで描かれるのは、同年代での入れ替わり。しかし近しい年頃でしか...
SF漫画

漫画レビュー『機動警察パトレイバー』少年漫画の枠を超えた巨大ロボットSF

完結から20数年経ちますが、今も色あせない完成度の高いSFロボット漫画。ゆうきまさみさんの『機動警察パトレイバー』。少年誌である「週刊少年サンデー」に連載された、当時珍しかったメディアミックスの巨大ロボットもの。ですが大人になってから、いや...
オカルト・ホラー漫画

漫画『私のともだち』感想―「少女向け恐怖マンガ」の世界描くホラー

ホラー漫画で「ともだち」って、怖いイメージしかないよね(笑)。楽しみにしていた、那州雪絵さんのホラー短編集「私のともだち」を読みました。那州雪絵さんはホラー専門の漫画家さんではありませんが、「魔法使いの娘」「魔法使いの娘二非ズ」で、恐ろしく...
ミステリー・サスペンス漫画

漫画『血の轍』感想―恐ろしくも美しい!息子を溺愛する母の狂気

押見修造さんの「血の轍(ちのわだち)」、1巻のレビューです。…なんやこれ。スゴイやないか。怖いやないか。「血の轍」は小学館ビッグコミックスペリオール連載、息子を溺愛する母親の狂気を描くサスペンス漫画です。
ドラマ・恋愛

漫画『たそがれたかこ』―素敵な痛々しさが駆け抜ける物語

45歳・バツイチ・子持ちの中年女性の、ささやかにして大胆な冒険。2017年に完結した入江喜和さんの漫画「たそがれたかこ」を読みました。単行本は講談社BE・LOVEコミックスより全10巻が刊行されています。
SF漫画

漫画『彼方のアストラ』感想―サスペンス冒険コメディ青春サバイバルSF

惑星キャンプに集った少年少女たちは謎の光球に飲み込まれ、突如宇宙空間に放り出される。果たして彼らは、故郷へ帰り着くことができるのか?集英社のWebマンガ誌「ジャンプ+」に連載された、篠原健太さんの漫画「彼方のアストラ」。少年漫画では近年めず...