【2019年版】この漫画が面白い!おすすめコミックまとめ

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2019年に発売された漫画の中で、個人的に面白かったオススメ作品のまとめです。2019年1月~12月の1年にかけて、単行本が発売された漫画が対象。

2020年のまとめはこちら↓

漫画リスト

僕の心のヤバイやつ

桜井のりおさんの「僕の心のヤバイやつ」。2巻が2019年に刊行。

陰キャ男子・市川とスクールカースト最上位の陽キャ女子・山田。中学2年生の噛み合わない恋模様をコミカルに描く大人気ラブコメ

魅力あふれるヒロイン・山田。を、さらに上回る魅力を、主人公・市川に感じます。普通じゃありえないだろう恋愛を、市川の誠実さを丹念に描写することによって読み手に納得感を与えていく、作者の表現力が素晴らしい。

君は放課後インソムニア

オジロマコトさんの「君は放課後インソムニア」。1~2巻が2019年に刊行。

高校の天文台で出会った不眠症(インソムニア)の高校生男女がそこを安息の場所とし、やがて廃部だった天文部を再開していく、という爽やか青春ストーリー。

田舎暮らしを描いた前作『猫のお寺の知恩さん』とは対象的に、夜の描写が特徴的な本作。眠れない苦しさを抱える二人が、星々に包まれていく様子が、染みる。

それにしてもオジロマコトさんは、セリフの無いシーンになぜあれだけの情緒を詰め込めるのか

チェンソーマン

藤本タツキさんの「チェンソーマン」。1~4巻が2019年に刊行。

悪魔・ポチ太と一体化し「チェンソーマン」となる能力を得た少年・デンジが、衣食住・色欲その他もろもろを求めて、公安で悪魔退治に関わっていくバイオレンス・アクション。

2018~2019年にかけて話題となったジャンプ漫画。少年誌掲載としてはかなり異質でハードな内容。そしてその魅力は何と言ってもエロ(笑)。

直接的な描写ではないのに煽情的に読者をあおりまくる描き方は、少年たちにはちと刺激が強すぎるのではないか。もっとやれ。

峠鬼

鶴淵けんじさんの「峠鬼」。2019年に1・2巻が同時刊行。

土地神と人間が共存していた時代。その年の生贄に選ばれた少女・妙(みよ)は、前鬼・後鬼という弟子を連れた不思議な行者・役小角に出会い、ともに旅をするように…という和風ファンタジー

とにかく第一話が最高に面白い(※もちろんその後もバツグンに面白い)。舞台が「倭の国」ということで世界観は過去日本なんだけど、そこに時空間の移動など軽いSF要素も組み込んで、複雑にして読み応えのある物語構成に。

かと言って決して読みにくいという訳ではなく、絶妙のストーリーテリングで話にグイグイ引き込まれていく。これは作者さんの漫画力が高いわ…。

スケールの大きい「神」たちの造詣も魅力的。まずは第一巻を手にとって欲しい作品。オススメです。

クマ撃ちの女

安島薮太さんの「クマ撃ちの女」。1巻が2019年に刊行。

単独で危険なヒグマ撃ちを行う女性ハンターを、駆け出しルポライターの視点で追うドキュメンタリー風フィクション。

フィクションと言っても、描かれる内容は専門家の監修がしっかりと入ったもの。リアルなハンティングの様子はまさに『現代の冒険』。ゾクゾクします。

ユニークなキャラクターを持つハンター・チアキさんが、ヒグマを狙うようになったワケアリの過去も気になるところ。

山を渡る -三多摩大岳部録-

空木哲生さんの「山を渡る -三多摩大岳部録-」。2巻が2019年に刊行。

大学登山部の先輩男女三人と、新入生女子三人。若手登山家と登山初心者、両者の目線で登山のおもしろさをコミカルに描く登山部漫画。

廃部寸前の登山部に果たして新人が入部するや否や?のドタバタを通して、個性的な女子三人が登山の世界に足を踏み入れていく様が微笑ましい。

それとは対比的に目を引くのが、「女ゴリラ」の異名を取る先輩女子・黒木のボルダリング風景。重力を感じる迫力の描写は一見の価値あり。

2巻ではタイトル「山を渡る」の由来も描かれ、ますます楽しみな一作。面白いです。

ロボ・サピエンス前史

「このマンガがすごい!2020」第2位に輝いた島田虎之介さんの「ロボ・サピエンス前史」上下巻。

人間に作られ、人間と共に生き、やがて独自の進化を遂げていくロボットたちを、オムニバス的に描くSF漫画。

全2巻というコンパクトな構成ながら、一本の長編映画のような壮大なストーリー。読後に感じるのは未来への期待かそれとも寂寥感か。核廃棄物を25万年、監視する任務を帯びた一体のロボットの話が印象的。

デザインセンスあふれるイラストチックな絵柄も魅力の一つ。静かな夜にじっくりと読みたい作品です。

ダンジョン飯

九井諒子さんの「ダンジョン飯」。7~8巻が2019年に刊行。

竜に食われた妹を助けるためにモンスターを倒して食べて、ダンジョンの奥に進む自給自足の冒険描くファンタジー・コメディ

5巻終盤から新たな展開を迎え、その勢いは留まるところを知りません。特に6巻末からパーティに加わった獣娘・イヅツミの存在感は強烈。物語にこれまで以上の刺激と緊張感を付加。

またライオス一行の冒険の裏側で描かれる、別パーティのリーダー・カブルーの意外な活躍にも注目。もうすぐ二桁巻に届くが、ダレることなくますますおもしろくなってきた、まさにモンスター級の漫画(今うまいこと言った)。

ザ・ファブル

南勝久さんの「ザ・ファブル」。17~20巻が2019年に刊行。

超人的な殺し屋が一年間休業し、一般人に紛れて平穏な生活を送る様子を描く大人気漫画も、大台の20巻に突入。2019年は映画化もされました。

「組織」から一人離れ、ファブルや真黒組の面々を狙い暗躍する怪人・山岡。果たしてファブルたちは山岡の手から大事な人達を守ることができるのか。

連載では第一部が完結したようですが、コミックスはいよいよ佳境。この巻数を重ねてダレずになおおもしろさを増しているのは流石。

将棋指す獣

左藤真通さん・市丸いろはさんの「将棋指す獣」。2~3巻が2019年に刊行。

過去に謎の理由で奨励会(プロ棋士の養成所)を退会した女性棋士が、突如アマ大会に参戦。プロ棋士を目指して、アマからプロへの編入という苦難の道を進む姿を描く将棋ドラマ

勝つか負けるかしかない勝負の世界を生きる棋士たちの、汗と息遣いが聞こえるような迫真のストーリー。個性的なキャラクターに導かれて、グイグイと物語に引き込まれていきます。

市丸いろはさんの作画はちょっと特徴的なんだけど、読み進めるとこの絵しかない!と思えてくるから不思議。主人公・光の表情から目が離せません。

3巻で描かれる、光が一千万を用意するエピソードが、破天荒でおもしろ過ぎる

花と頬

イトイ圭さんの「花と頬」。全1巻が2019年に刊行。

有名アーティストを父に持つ女子高生と、その父のファンである男子高校生。ひと夏のガール・ミーツ・ボーイを描くストーリー漫画。

「好き」を上手に伝えられない思春期の、純情と小狡さが交錯する心模様が、ページをめくるたびに繊細に訥々と描き出される。

多くの編集者に「商品として成り立っていない」と言わしめるほどのその内容は、しかしこれこそが漫画界・読者が求めていたものなのかもしれない

個人的に印象的だったのは、図書室で二人が筆談するシーン。手の動きであらわされる心情は、映画を見ているかのよう。

違国日記

ヤマシタトモコさんの「違国日記」。4~5巻が2019年に刊行。

人付き合いの苦手な女性小説家・慎生が、確執のあった姉の遺児である姪・朝と送る同居生活を、繊細に描写する人間ドラマ。

朝の高校進学と共に少しずつ広がっていく、二人の生活。何となく上手くいっているように見えて、実はそんな訳がない。

…というところに至るまでを、5巻という巻数をかけてじっくりと表現できるのは、さすがのヤマシタトモコ漫画。血縁だけど「他人」である二人の絶妙な距離感が味わい深い

さんかく窓の外側は夜

同じくヤマシタトモコさんの「さんかく窓の外側は夜」。7巻が2019年に刊行。三角・冷川の「視える人」コンビによる、サスペンスなオカルト・ホラー漫画

冷川の出身母体である宗教法人と、それを利用して悪意をばら撒く「先生」の存在。三角・冷川陣営VS先生の図式がいよいよ固まってきて、いざ…という盛り上がりを見せる展開。

一方でホラー描写もきっちり怖い。終始ピリピリした雰囲気の漂う作風で、「違国日記」と同時にこれを連載しているのはホントすごい。

インハンド

朱戸アオさんの「インハンド」。2巻が2019年に刊行。

右腕がロボットハンドの天才科学者・紐倉と助手の高家が、数々の難題に挑む医療サスペンス。今年は山P主演でTVドラマ化もされ、ついに世界が朱戸アオを見つけてしまった…!という気持ち。

1巻後半~2巻前半に収録、マラソンのドーピング問題をミステリー風味に描く「キマイラの血」は、実に興味深い内容。

渦中のマラソン選手のドーピング疑惑に端を発し、ドーピングは悪なのか、そもそもどこからがドーピングなのか、という問題をアスリートの心情も絡めて綴ります。これを読むとマラソンの見方が変わるかも。名作。

天国大魔境

石黒正数さんの「天国大魔境」。2~3巻が2019年に刊行。

「天国」を探して廃墟と化した日本を旅する少年少女と、謎の施設で不思議な生活を送る子供たちを並行して描く、ミステリアスなポストアポカリプス・アドベンチャー

3巻に至り序盤でばら撒かれた謎が徐々に明らかになりつつも、さらに出現した数々の謎が謎を呼び謎だらけになっている物語。

が、石黒正数ファンならば、きっとこれらを無事回収し、読者を天国に連れて行ってくれるだろうということを疑わない。はず。

プリンセスメゾン

池辺葵さんの「プリンセスメゾン」。最終6巻が2019年に刊行。

年収200万円台で理想の家を求める居酒屋店員・沼ちゃんを中心に、住まい・暮らしと女性たちの関係を優しい筆致で描き出す物語も、全6巻で完結。

池辺葵さんも、セリフ以外で情緒を表現するのがバツグンにウマイ漫画家さん。背景、コマ内の人物の位置、背中、余白…。ありとあらゆるところに気持ちが詰めこんでいる、その表現力がスゴイ。

沼ちゃんとマンションギャラリーの面々の、不思議な友人関係も心に残る。静かな夜に一人でじっくりと読みたい漫画

マンガに、編集って必要ですか?

青木U平さんの「マンガに、編集って必要ですか?」。1~2巻が2019年に刊行。

Webメディア「くらげバンチ」に連載の本作。最終回を迎えたようなので、おそらく3巻で完結と思われます(単行本派なのであえて未読)。

売れないベテラン漫画家と若手女性マンガ編集者の、噛み合わない打ち合わせを描く業界コメディ。

…と思いきや意外な展開を見せ、予想外なストーリーに引き込まれていのが何だか悔しい(?)。

さらにタイトル通り、漫画編集の果たすべき役割とは何なのか、そして漫画に編集は必要なのか、といった漫画ファンにも決して無関係ではない内容に切り込む、興味深い「マンガの漫画」。

ところで主人公の漫画家・佐木先生の滲み出る人のよさ。好きだなぁ。

スキップとローファー

高松美咲さんの「スキップとローファー」。1~2巻が2019年に刊行。

人生の成功を夢見て東京の高校に進学した田舎の優等生・美津未(みつみ)が、故郷と勝手の違う人間関係に戸惑いながらも、独特なキャラクターを発揮して輪の中心となっていく姿を描く青春ストーリー。

「あ、学生の時、こんなシーンがあったかも」と感じる、細やかな描写が魅力の漫画(こっちの方が数段ステキやけどw)。イケメン同級生・志摩くんとみつみちゃんが交流を深めていく様子にほっこり。

でもそれを一歩引いて眺める江頭さんが、とてもリアル。なんか応援してしまう。

寄生獣リバーシ

太田モアレさんの「寄生獣リバーシ」。2~3巻が2019年に刊行。

岩明均さんによる「寄生獣」の正統なスピンオフである本作。原作ストーリーの裏側で静かに、しかし凄惨に進行する、もう一つのドラマを描きます。

原作へのオマージュを随所に絡めた描写は、オリジナルの読者ならばニヤリとする内容。太田モアレさんの「らしさ」も織り交ぜつつ、世界観を作り上げているのはお見事。

3巻に至り本作の「リバーシ(オセロ)」たる所以も明らかになってきて、今後も楽しみな一作。

グッド・バイ・プロミネンス

ひの宙子さんの「グッド・バイ・プロミネンス」。全1巻が2019年に刊行。

同級生、叔父と姪、義理の家族など、様々な人間関係のワンシーンをオムニバスで描く短編集。NLだけでなくBL・GLもあり。

読み進めると徐々にハッキリしてくる登場人物たちの関係性、そして訪れる「ハッ」とする瞬間。短編ながらどの話も深い味わいがあり、また連作形式なので一冊を通してみても、満足の読後感。

作者は本作がデビュー単行本ということですが、とてもそうは思えません。電子版は描き下ろしの特典ペーパーが付くのですが、それがまたニヤリとする内容で…。

1518! イチゴーイチハチ!

相田裕さんの「1518! イチゴーイチハチ!」。最終7巻が2019年に刊行。

怪我で野球を挫折した少年と、彼と共に歩もうとする少女。二人の新・高校一年生を軸に、私立進学校の生徒会活動を丁寧に描く青春ストーリー。惜しまれつつも全7巻で完結。

タイトルの「1518」にあらわされるように、15歳から18歳までの輝ける時期を丁寧に描写。その中でも、元・野球少年である公志朗の再生と成長には、目頭が熱くなるものが。

また一年生以外にも、女性生徒会長や二年生コンビにスポットが当たるエピソードも、とても魅力的。作者によると残念ながら打ち切りのようですが、決してそうとは思えない内容。ファンからの評価も高い一作です。

バビロンまでは何光年?

道満晴明さんの「バビロンまでは何光年?」。全1巻が2019年に刊行。

謎の消滅をした地球の、最後の生き残りである青年。偶然通りがかった宇宙人に拾われて、旅をする…。その様子をひたすらスチャラカに、お下劣に描く、コメディSF

序盤はとにかく下ネタのオンパレード。が、後半は前半で撒いた伏線をキレイに回収。全1巻完結マンガとして良い読後感を与えてくれます。

まあ知らずに読むとなかなかドン引きできるお下劣さなのですが、ここで予備知識を得たあなたなら、だいじょうV。

ヴァンピアーズ

アキリさんの「ヴァンピアーズ」。1巻が2019年に刊行。

祖母の葬式で、十四歳の少女・一花の前に現れた、見目麗しき異国の少女・アリア。その姿にひと目で恋に落ちる一花だったが、実はアリアは人の血を吸う吸血鬼だった…!という百合ストーリー。

とにかく目を引くのはアリアの美麗さ。と、暴力性(笑)。空気を吸うように行われる暴力行為に、思わず笑いが。

コメディ要素の大きい漫画ですが、一花の前にアリアが現れた意外な理由に、これからの波乱を予感せずにはいられない。2巻が待ち遠しい。

夢中さ、きみに。

和山やまさんの「夢中さ、きみに。」。全1巻が2019年に刊行。

これも今年、SNSを中心に話題となった漫画。「このマン2020」にもランクインしました(回収されてるけど…)。っていうか女性マンガだったのね。

本書の構成は大きく二つ。

前半は、美形だけど行動が少し特殊な高校生・林くんを、彼と接触した周囲の人間視点で描く「林くん」シリーズ。

後半は、関わると不幸になると噂の二階堂くんと、ひょんなことから彼と親交を深めていく同級生・目高くんを描く「うしろの二階堂」シリーズ。

どちらもおもしろさを言語化するのは難しい漫画なのですが、読めば「こいつらと同級生になりたかった!」と思わずにはいられない

水曜日のトリップランチ

たじまことさんの「水曜日のトリップランチ」。1~2巻が2019年に刊行。

新型VRを開発する女性博士・十和(とわさん)と、社命で食事を中心に彼女の身の回りのお世話をする会社員・岸田くん。二人のランチを介した恋模様を描くグルメ+恋愛漫画

岸田くんが、年上だけどキュートな顔を見せるとわさんに必然的に惹かれていく様子が、実にカワイイ(笑)。

一方のとわさんは岸田くんを男性としては意識していないよう。に見えて、実は心の奥底で…?

二人が劇中で食べるごはんもおいしそうなものばかり。読んでるとついついニヤけてしまう、ライトに楽しめる漫画です。

死人の声をきくがよい

ひよどり祥子さんの「死人の声をきくがよい」。最終12巻が2019年に刊行。

死んだ人間が視える不幸体質の岸田くんと、無言で彼のそばに寄り添う早川さん(の霊)。二人が数々の恐怖体験に遭遇するオカルト・ホラー漫画

とにかく、各話で描かれる内容がバラエティに富んでいて面白い。

心霊現象だけではなくUFO・怪物・悪魔・その他ありとあらゆるオカルトネタがぶっこまれ、それが全12巻で一定のクオリティを維持しているのがスゴイ。グロいけど、基本的には笑えるホラー・コメディ

ラストは賛否両論ありますが、自分は岸田くんと早川さんの関係にちゃんとケリが付いていると思ったので、あれでOK。

うたかたダイアログ

稲井カオルさんの「うたかたダイアログ」。最終3巻が2019年に刊行。

とあるショッピングモールのドラッグストアでバイトする片野くんと宇田川さん。二人の軽妙な恋模様に笑いが絶えないラブコメ。コメディに大幅に振り切ったラブコメ。

とにかくテンポの良い会話センスが秀逸。途切れることのないボケとツッコミの応酬に、ついつい頬がゆるみます。かと思えば予想外の胸キュン展開を挟んできて、ちゃんとラブしてるのも良い意味で少女マンガらしい。

もうちょっとこの雰囲気を楽しんで見たかった気もしますが、全3巻とキリのいい巻数で終わったのはオススメしやすい。男性が読んでも面白い漫画です。

Op-オプ-夜明至の色のない日々

ヨネダコウさんの「Op-オプ-夜明至の色のない日々」。2巻が2019年に刊行。約1年10ヶ月ぶりの新刊だよ…!

痛覚を失ったバツイチやもめの保険調査員と、人の心が「色」で視える共感覚を持つワケアリ少年。二人が保険にまつわる事件に関わるミステリー・サスペンス

設定は奇抜ですが中身は実に落ち着いた、大人向けのリアルなミステリー漫画。2巻の8割強を使って描かれる、映画撮影時の火災案件を取り扱った「やがて雨になる」は、小説を読んだかのような読後感。

派手な演出ではなく「中身」で勝負の本格感と、程よい洗練されたオシャレな雰囲気は、他の漫画とは一線を画すもの。主人公・夜明至の身辺の謎が明かされるのはもうちょっとかかりそうなので、気長に付き合う気持ちで。

果ての星通信

メノタさんの「果ての星通信」。1~2巻が2019年に刊行。

恋人との結婚も間近、というロシア人青年マルコが、過去に宇宙人に付けられた「目印」により「果ての管理者支部局」に強制転送され、星々の創造に携わっていく、というファンタジーSF

地球への帰還を目指し、支部局より脱走を試みるマルコ。しかしその体に異変をきたし、さて…というのが、1~2巻の大きな流れ。

果たしてマルコの運命は?というストーリーを楽しむうちに、マルコと同じく支部局に集う異星の人々に愛着がわいてくる。作者・メノタさんの創造力が素晴らしく楽しい作品

機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還

Ark Performanceさんの「機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」。18~19巻が2019年に刊行。

時代はZZ~逆シャア間。ジオンのエース部隊「キマイラ」を中心に、ザンジバル級「サングレ・アスル」と「ザビ家の復讐装置」を巡る戦いも、いよいよ終盤。終始、安定したクオリティで読めるガンダム漫画。

MS戦のみならず、ファースト・ガンダム~Zあたりを彷彿とさせる部隊行動・艦隊戦なども魅力的。現在はクライマックスの一歩手前?といった雰囲気。

しかしガンダムよりもゲルググが目立つガンダム漫画とは(笑)。ヤザン先生のMk-Ⅱ参戦が待たれるところ。

機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST

長谷川裕一さんの「機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST」。7~9巻が2019年に刊行。

「機動戦士ガンダムF91」のその後を描くクロスボーン・サーガの最新作。前作「ゴースト」は「機動戦士Vガンダム」の裏側でしたが、「DUST」はさらにその先を描きます。

世紀末ならぬ「宇宙世紀末」のガンダムといった体で、長谷川裕一さんの作風とも相まってなかなかクセのあるガンダム漫画、という印象。

ですが慣れてくると、「これは長谷川裕一さんじゃないと描けないな…」と思わずにはいられない。最新9巻で見せるスケールの大きさは圧巻。このまま好き勝手に突き進んで欲しい。

はぐれアイドル地獄変

高遠るいさんの「はぐれアイドル地獄変」。8~9巻が2019年に刊行。

6巻から始まった「地球最強美女決定戦 ヴァルキリー・オペラ」の予選が、9巻で終了。主人公・南風原美空だけではなく、脇役の試合も一つひとつ丹念に描き、しかもどの戦いにも違う見どころがある、というのがスゴイ。

それでいてその合間にエロにも手を抜かない、というのも「はぐれアイドル~」らしくてスゴイ(笑)。

メタモルフォーゼの縁側

鶴谷香央理さんの「メタモルフォーゼの縁側」。3巻が2019年に刊行。

やや引っ込み思案な女子高生と一人暮らしの老女が、BL漫画を通じて交流を深めていく様子を切々と描かれます。

最初に3巻を読んだ時は1~2巻より動きが少なくて、ちょっと物足りなさも感じましたが、再読するとジワジワと丁寧な描写が腑に落ちる感じ。主人公・うららが少しずつ、前に進んでいく様子が微笑ましい。

さて、3巻ラストで重大な決断をした二人はどうなる?次巻も期待。

ここは今から倫理です。

雨瀬シオリさんの「ここは今から倫理です。」。3巻が2019年に刊行。

高校の倫理学教師・高柳と、彼の授業を受ける生徒たちの交流を描く、異色の教師漫画

とにかくクールな高柳のキャラクターが強烈な本作。クールなんだけど、時折見せる人間らしさ、コミカルな表情に、グッとくる。

そして子どもたちが、彼の言葉を受けてあるき出す方向を見出していく姿に、未来が見える。ような。

3巻冒頭で高柳とやり合う元生徒がいるんだけど、実は彼の影響を受けている、というのが印象的。

プリズムの咲く庭 海島千本短編集

海島千本さんの「プリズムの咲く庭 海島千本短編集」。全1巻が2019年に刊行。

現代劇・ファンタジー・SF・ホラーその他、幅広いジャンルの短編・全10編を収録。とにかく絵が美麗で、ハッとする輝き・華やかさがあります。また短い話にギュッと詰め込んだストーリーも印象的。

小説家と音楽少女の出会いをサイレントで描く「ミルフィーユの日々」。

屋敷で少年に仕えるメイドは実は…「魔女の館」。

生き別れになったマスターを探すペット型ロボットの生涯を描くSF「僕のソフィア」。

などなど、どの短編も「短編を読む楽しみ」を与えてくれる秀作ばかり。本作が作者の初単行本とのことですが、もっともっと、海島千本さんの漫画を読んでみたい。

父とヒゲゴリラと私

小池定路さんの「父とヒゲゴリラと私」。最終7巻が2019年に刊行。

お父さんと娘、そしてお父さんの弟(ヒゲゴリラ)。三人の同居生活をコミカルに描く4コマ漫画も全7巻で完結。

4つのコマで表現される笑いの数々。その中に織り込まれた娘・みちるの成長と、兄弟の恋愛。それが7巻分積み重なって、意外な感動が。

あたたかくてハッピーなドラマが詰まった4コマ漫画の名作です。

まとめ

以上、「【2019年版】この漫画が面白い!おすすめコミックまとめ」でした。未読の作品があればぜひチェックしてみてください。

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